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蹂躙

バルは今、両手を後ろに纏めて縛られていた
それを視界の隅に収めると一度不機嫌そうにブレインを睨んでから腕を動かす
手首に痛みが走っただけで、それ以上は何も起こらなかった
手を縛られて身動きが出来ないの見てブレインが薄く笑う
バルの前に立って軽く口づけをして、服の中に手を差し入れる
顔を逸らしてどうにか出来る限りの抵抗をしていた
そうしている間にも腹の辺りを撫でられて思わず身体が強張った
「ブレイン・・・やめて」
「嫌か?」
「嫌だ」
ほぼ即答で答えは返ってきて
それが面白いとでも言うのか、ブレインは笑いはじめてしまう
「すまんな、無理矢理はいけないか」
素直に引いてくれるのかと、バルは思ったのだが
「無理矢理じゃないようにしてやるから」
再び口づけを交わすと、一気に服をたくし上げられる
「や・・やめろ!」
胸に顔を埋めて、少しずつ移動をする作業を繰り返す
それ程強い刺激でもなかったが、今の状態を振り返ると妙に身体が熱く感じた
足に力が入らなくて、徐々に床に座る様な体勢になる
そのまま壁に背中を預けた
ブレインは気にする様子も無く、そのままズボンへと手を伸ばした
「やめろってば!」
「まだ抵抗するのか・・それともそういうのが好きなのか?」
考える能力が大分落ちた今では、ブレインの言っている事が今一理解出来なかったが
それでもこのままではいけないと思い精一杯足を曲げて抵抗の意思を見せる
「強情だな」
そう言うとブレインはバルの足を無理矢理手で開いて、更にバルを追い詰めはじめた
「足に力が入ってないぞ」
あっさりと開いてしまった足に、意外そうに呟かれる
「力・・入らない」
声を振り絞った
決してしてもいいという意味では無いという意味を込めていた
「いつまで続くやら・・・」
その手が、バルのズボンのボタンに伸びた
素早くボタンを外しチャックを下げると、半ば勃ちかけているバル自身が下着の上からでも窺えた
「しっかりと反応するんだな、女好きでも」
バルは元々異性愛者である
それが、此処に連れられてきてからはブレインから執拗にちょっかいを受けていた
からかう様なその言い回しにバルはブレインを睨みつける
とは言っても、半分は涙目だったので本人も効果が無いと分かっているのだが
ブレインは躊躇する事なく下着をずり下ろし現れたバル自身を擦り上げた
バルの口から吐息が漏れる
「ブレイン・・・やめろ・・」
「気持ちいいんだろ?涎垂らしながら言っても説得力のカケラも無いな」
バルの口から流れ出す涎を指で掬うと、それを塗りたくる
バル自身からも漏れた別の液体が、少しずつ濡らしはじめていた
更に息遣いが荒くなるのを感じた
「もう出そうか?」
そう聞くと、バルは顔を上げてブレインを見つめた
目が合った瞬間に、勝ち誇った様に笑われた
それを見て、少しだけ間を置いてから静かに頷いた


店内にバルの悲鳴と、卑猥な音が響く
バル自身をブレインは躊躇う事無く咥えていた
「ブレイン・・汚い・・・」
「汚くないさ」
飴でも舐めるかの様に丁寧に舐められていた
その光景が信じられなくて、バルはどうしていいのか分からなくなってしまった
「あ・・でる、放して・・・」
「このままでいい」
「だ、だめだって!んっ・・!」
身体が震えて、一度大きく脈打つと
白濁した液がバル自身から一気に溢れてブレインの口の中へと吐き出された
残さず全て搾り取るように、出した後に更に刺激を加えられる
泣きながらバルは全てを出し切った
少しの間、器用に全体を舐めていたブレインが顔を上げ
そのままバルに口づけをした
「んんっ・・う・・・」
バルは口内に、生暖かい物が広がるのを感じた
それが先程自分で出した物だと気づくのに、時間は掛からなかった
「うぇ・・なに・・ブレイン」
どうにか口を離して、吐き出そうと試みる
しかし、手を縛られ身体に力が入らない状態のせいか
涎と共にだらりと垂れて、自分の口元を汚していた
「いい眺めだ」
そのまま、ブレインに抱き締められた
「お前は俺のものだ」
突然の言葉に、混乱したバルは
疲れもあってか、そのまま眠りに落ちてしまった
眠りはじめたバルの頭をブレインは一度撫でると
口元の汚れを拭ってからその身体を持ち上げて
店の奥へと消えた

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